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前回、韓国の新聞に「なんぶ幸朋苑」が紹介され、山陰中央新報にも取り上げられたお話の中で束草市からの依頼で日本側の新聞を束草市に送る話をしましたが、束草市から崔元福(チェウォンボク)企画監査室長他2名が来られた際、2月1日の歓迎会にて直接お渡しすることが出来ました。
(集合写真です↑クリックで拡大)
今回の訪日では水産業者間の提携や市役所間交流について様々な話し合いがされたということですが、諸事情から課題も残ったとの事でした。そんな中でも崔室長は米子の老人福祉施設と束草市公務員との関わりについて「非常にめずらしいことだ」と、とても驚かれ、束草市の職員が関わることで「なんぶ幸朋苑」の先進的な取り組みを韓国に紹介できたことは韓国の福祉業界にとっても喜ばしいことで、今後も民間レベルの交流を拡大していきたいと言われました。その他にも、韓国は最近「元気老人」が増えて、お年寄りといえども山登りに行ったり、車を運転したりと昔とはだいぶイメージが変わってきたために、施設に対する要求も複雑化してきたと言われ、団塊世代が高齢化していく日本と似ていると感じました。
ところで日韓には竹島、教科書問題など積み残した問題はまだたくさんあり、反日的な行動がテレビで報道されることがよくありますが、交流に対する意識や意気込みは韓国の方が意外と強いようです。この前向きな姿勢は、とかく保守的であったり、事なかれ主義的な日本人にはなく、大いに見習うべきかも知れません。以前、片山知事の講演会で「何でそんなに韓国江原道との交流を進めるのか」ということについて、「日本には見られない仕事のスピード感を県庁の職員にも知ってもらいたかった」と言っておられました。そういえば以前、県の日韓スポーツ交流で通訳をした際にも2年前の交流の酒の席上で「相互技術交流をしましょう」と約束した事を日本側がすっかり忘れていて、韓国側が調印文書を持ってきたのに「まあまあ・・」と「先送り」されてしまったことがありました。「あのとき約束したじゃないか・・・」と、韓国側の団長がとても残念がっておられたのが印象的で、「酒の席だったから」という日本側と「酒の席だからこそ」という韓国側の国民性の違いを見た気がしました。国が違うと意識も考えも異なりますが、一方的に「どちらが正しいか」を考えるのではなく交流を重ねて両方を見て考える事が大切なんですね。今回は米子市、束草市両市を代表して交流を模索される市役所の方々を間近に見て、とても勉強になりました。
最後に今回、このような機会を与えていただいた米子市企画部の矢倉部長、山本次長、植田室長に感謝申し上げます。
(T村)