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最近では、コンピュータの技術や処理能力が進歩して、今では見ることが出来ない昔の風景を映画やテレビで楽しむ事が増えてきました。NHKの朝の連続テレビ小説「芋たこなんきん」では、昭和40年ごろの大阪の景色が再現されています。(参考:http://www3.nhk.or.jp/asadora/topics/cg/index.html ) また映画「ALWAYS 3丁目の夕陽」でも、昔の上野駅や路面電車など見事な合成映像を見ることができました。
このような映像は全てCG(シージー:コンピューターグラフィック)といって、コンピュータに取り込んだ映像に処理を施し、仮想世界を作り出す技術によって作り出されています。映画「101」(ワンオーワン)でも、たった1匹のダルメシアン(犬)の映像を様々な角度から取り込んで、犬の大群を作り出しました。映画「パールハーバー」では、真珠湾に襲いかかる日本軍や被弾する軍艦が再現されました。壮大な空想世界は卓上のパソコンできているのです。音もシンセサイザーで、なんでも作り出すことが出来ます。
しかし技術の進歩は嬉しいですが、このような技術が当たり前になればなるほど、逆に昔ながらの技術力に驚かされ、今風の映像が安っぽく感じるのは私だけでしょうか。シンセサイザーで作る波の音はきれいですが、籐籠に小豆を入れて作り出す波の音も心がこもっているようでいいと思いませんか?真珠湾攻撃を扱った36年も前の映画「トラ・トラ・トラ!」では、今のようなコンピューターによる合成技術ではなく、実写で見事な映像を作り上げました。
(参考: http://www.amazon.co.jp/gp/product/B00005HYOO )
オープニングに登場する戦艦「長門」や連合艦隊のシーンは圧巻で、CGで作った「男たちの大和」や「パールハーバー」を技術力で大きく引き離しています。日本のお家芸のアニメーションでも、今ではペイントデータを動かしていますが、少し前までは一枚一枚のセル画を手作業で塗っていましたね。
話がそれましたが、「CGは安っぽくて・・・」と感じる私も身近な仮想世界をご利用者に楽しんでいただく為には大いに使っていきたいと思っています。先日も、このコーナーで触れた「法勝寺電車」を現代に蘇らせてみました^^
宗像神社前にさしかかる法勝寺電車(クリックで拡大)
「あら、懐かしい!」「昔はここに家があったけどなあ」など反応は色々です。やはり音楽療法と同じく、お年寄りに昔を回顧していただくことは大切なんだと思いました。
(T村)