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鳥取県米子市の老人福祉施設 なんぶ幸朋苑のスタッフやご利用者が参加するブログエッセーです。管理人やご利用者のエッセー、施設からのお知らせなど、このブログでなんぶ幸朋苑を身近に感じていただけたら幸いです。
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先日、昼食が終わって廊下を歩いているとふと見た中庭になにやら動くものを発見しました。よくよく見ると「イタチ」です。通り過ぎる人達は気付いていないのか見向きもしません。そこで「あそこ、イタチがおるよ」と他のスタッフに言ったところ「あー!イタチだイタチだ!」と、大騒ぎが始まりました。イタチといえば小学校の頃、鶏小屋やうさぎ小屋が何者かに襲われ、先生が「あーこりゃイタチの仕業だな」と言っていたのを思い出します。今まで実際にまじまじと見たことがなかったのでよく見ると結構かわいい動物です。

穴を掘ってうさぎ小屋に侵入するのはわかりますが、さすがに幸朋苑の地下を掘って来たとは思えません。どうやら外の非常階段から上がって来て陸屋根を走り回って中庭に転落したようです。そんなことは気にもせずガラス越しに増えるギャラリーを尻目に木によじ登ったり、排水溝の格子蓋に頭を突っ込んでもがいたり、排水管から転落したりと見ているほうも目が離せません。おかげでご利用者や職員がしばらくの間「動物園」状態を楽しむ事ができました。

(↑クリックで拡大

一度はこのまま「動物園」を続けていいかなとも思いましたが、衛生面で心配なのと、苑の屋根裏に住みつかれても困るので、何度かよじ登っていた排水管の天辺から手が届くように風呂用のバスタオルを垂らしてやり、その後はイタチをそっとしてやることにしました。翌朝、気になって中庭を見ると無事に脱出できたのか、もうイタチの姿を見ることはありませんでした。

ほんのひと時の「動物園」でしたが、それを見たご利用者も職員もみんな喜んでいたようでした。これこそ「アニマルセラピー」(動物が持つ癒し効果で精神的に活性化させること)ではないでしょうか。他の施設では動物を飼って、お年寄りに触れていただく「アニマルセラピー」は以前から行われていましたが、なんぶ幸朋苑でもそろそろ動物でも飼ってみたらいいのになと思ったT村なのでした。

(T村)

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